泌尿器科に限らず、病気は先天性奇形、炎症、腫瘍、循環障害、外傷、免疫異常、アレルギー、代謝異常などに大別されます。
尿路は腎臓>腎盂>尿管>膀胱>尿道といった臓器からなっており、精路は精巣(睾丸)>精巣上体>精管>精嚢腺>前立腺(射精官)といった臓器からできています。
ところで疾患は臓器別に分けて病名をつけるのが普通で、腎臓の奇形、腎臓の炎症、腎臓の腫瘍、腎臓の循環障害(梗塞)、腎臓の外傷といったようになり、尿管、膀胱、尿道、前立腺。精巣の疾患なども同じように分類されます。
泌尿器科領域の疾患は頻度の差はありますが結構たくさんあります。
いくつか列挙して見ましょう。
奇形 |
免疫異常による炎症 |
良性腫瘍 |
・尿管移行部狭窄症
・多発性腎嚢胞
・包茎
・停留睾丸 |
・糸球体腎炎
・IgA腎症 など |
・前立腺肥大症 |
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細菌感染による炎症 |
性感染症 |
悪性腫瘍 |
・腎盂腎炎
・膀胱炎
・尿道炎
・前立腺炎
・精巣上体炎など |
・梅毒
・淋菌
・クラジミア
・ウイルス(HIV) |
・腎がん
・膀胱がん
・前立腺がん
・精巣がん |
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外傷 |
結石 |
その他 |
・腎外傷
・膀胱破裂 |
・腎結石
・尿管結石
・膀胱結石 |
そのほか神経因性膀胱(神経の障害で排尿がうまくできなくなった状態)慢性腎不全などといったものもあります。 |
泌尿器科の医者はこのような疾患を診断し治療をおこなっているのです。
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